静脈管血流
総論
静脈管(ductus venosus)は、臍静脈を下大静脈へつなぐ短い血管である。
- 静脈管は酸素分圧の高い脈血液を胎児脳へ優先的に送り込む重要な働きを持つ。
- 胎盤からの動脈血の約80%は肝を通らず直接心臓へ流れ込む。この血流は右心房へ入ったのち、卵円孔を通って左心房へ入る。左心房から左心室へと流れた血液は、大動脈へと入っていく。
- 静脈管は通常出生後数分で閉じるが、早産児では時間がかかる場合がある。
静脈管(ductus venosus)は、臍静脈を下大静脈へつなぐ短い血管である。