三尖弁血流
基準
三尖弁血流の評価を行う際、下記の条件を満たしていることが重要である。
- 妊娠週数11+0-13+6、CRL 45-84 mm
- 胎児は静止状態にある
- 胎児胸部が画面全体を占めるように拡大する
- 心尖部四腔断面像(apical four-chamber view)を得る
- カラードップラーは妊娠初期の三尖弁逆流の診断には不確実であるため、診断に用いない
- パルスドップラーのサンプルは大きく設定(2.0-3.0 mm)し、三尖弁をまたぐように置く
- ドップラーのインソネーション角度は心室中隔の方向から30°以下にする
- 三尖弁はその3つの弁のうち1つまたはそれ以上が機能不十分である場合があるため、サンプルボリュームは弁をまたぐようにして最低3回置きかえ、逆流がある弁がないかどうか検索するよう試みる
- 波形を幅広にして観察しやすくするため、スイープ速度を2-3 cm/sに設定する