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  • 心血管異常/機能不全
  • 頭頚部静脈系の血流うっ滞
  • 細胞外マトリックス成分の変化
  • リンパ系還流障害
  • 胎児貧血
  • 胎児低タンパク血症
  •  胎児感染

NT肥厚

病態生理

妊娠第2・3三半期における原因不明の胎児水腫のうち、最近の母体感染が原因として証明される例が約10%あり、このような症例では胎児にも感染が生じている。

  • それに対し、NT肥厚を伴う正常核型胎児妊娠では、母体感染が証明される例は1.5%のみであり、胎児感染はまれである。よって、NT肥厚を伴う妊娠における母体TORCH感染の頻度は、一般集団と比べて高くないものと考えられる。
  • NT肥厚を伴う正常核型胎児妊娠において、NTが妊娠第2・3三半期にかけて項部浮腫や全身浮腫へと進行しないかぎり、母体感染を検索する必要はない。
  • NT肥厚との関連が報告されている唯一の先天感染はB19パルボウイルスである。この場合のNT肥厚は、心筋障害や造血機能障害に伴う胎児貧血に起因すると考えられている。