糖尿病

母体糖尿病による胎児への影響は、糖尿病のタイプ、罹病期間、母体合併症により異なる。

妊娠糖尿病、および合併症のない糖尿病（通常罹病期間10年未満）では、主なリスクファクターは高血糖であり、巨大児（通常バランス的に頭部よりも腹部が大きい）、羊水過多、心肥大、突然の胎児死亡などの原因となる。

腎病変および血管合併症を伴う糖尿病（通常罹病期間10年以上）では、子宮内発育不全および妊娠高血圧腎症のリスクが上昇する。しかし、胎盤機能低下による子宮内発育不全の場合と異なり、糖尿病に伴う子宮内発育不全では高血糖のため、羊水量は減少せず、むしろ増加する