一絨毛膜性双胎
モニタリング/治療
一絨毛膜性双胎のリスクは主に、血管吻合と二児間の胎盤領域不均衡による。リスクとして以下があげられる:
- 双胎間輸血症候群(TTTS)
- 胎児発育遅延(FGR)
- 胎児死亡、または神経学的後障害
一絨毛膜性双胎におけるサーベイランスは以下の情報を統合して行うべきである:
- 発育の変化と生理学的パラメータ(特に発育遅延の場合)
- 胎児血管内ボリュームの評価(AFIおよび膀胱の充満度)
- 血管のパラメータ(臍帯動脈、中大脳動脈、および静脈ドップラー)
TTTSおよびselective FGRを示す一絨毛膜性双胎に対する効果的治療法は、胎児鏡下でレーザーを用いて胎盤血管吻合を焼灼し分離することである。どちらの病態においても、胎盤を分離することで一児死亡時の、他児に起こりうる死亡および後障害のリスクを防ぐことができる。特にTTTSにおいては、レーザー治療はその根本の病態を改善することから、妊娠予後を改善する。レーザー治療は、従来行われていた羊水反復除去と比べてより効果的である。少なくとも一児生存する確率が、ステージ1で約85%、ステージ2で80%、ステージ3で65%、ステージ4で50%であることが示されている。
双胎間輸血症候群
双胎間輸血症候群
