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妊娠高血圧腎症の発症予測

胎盤増殖因子 Placental growth factor (PLGF)

PlGFは胎盤で合成され、高い血管新生効果を持つ。PE合併妊娠では、血清PLGFが低くなっている。これは、胎盤での低酸素状態の結果と考えられている。

正常妊娠において、血清PLGFは母体因子と測定機器に依存する。すなわちPLGFをPEスクリーニングのために有効に利用するためには、PLGFの値を標準化しMoM値を得た上で、これらの変数をリスク計算に用いる必要がある。

PEを発症する妊娠では、血清PLGFは低下する。また、PE合併により分娩を要する週数が早ければ早い程、MoM値と正常値との乖離は大きくなる。すなわち、正産期PEよりも早産期PEのスクリーニングの方が優れている。

PE合併により分娩に至る週数をX軸に、PLGFのMoM値をY軸にしたときの回帰直線の傾きは、スクリーニングを行う週数が遅くなる程大きくなる。つまり、スクリーニングを行う妊娠週数が遅いほど、優れたスクリーニングになる。